常連デザイナーの思索 ー第2回ー【銀座 資生堂ギャラリー】のスタンプカード

 

この連載は「ききみみ堂」常連客のデザイナーである私が、その時考えていること(大体デザインのこと)をつらつらつらと書いています。何を書くかはその時の私の気分次第です。

 

 

今回紹介するのは、東京 銀座にある【資生堂ギャラリー】のスタンプカードです。
こちらは、東京銀座資生堂ビルの地下に位置する伝統あるギャラリーです。

東京銀座資生堂ビルと言えば、3階のサロン・ド・カフェ元祖クリームソーダ「アイスクリームソーダ」を是非味わってみたいものですが、このコーナーで紹介するのはデザインのこと。

 

まずはこのギャラリーについて。

 

資生堂ギャラリーは1919年にオープンした、現存する画廊の中では日本最古の歴史を持つギャラリーです。現代美術を中心に、品がありつつも独自性を持ち合わせた展示が見どころです。

 

そもそも資生堂は、日本に「デザイン」などという横文字がまだ馴染んでいない時代から、社内に「意匠部」を持ち気鋭のデザイナーたちを抱えていたほど、最も早い時期からデザインに精力的に取り組んでいた企業です。

 

資生堂のハウスオーガン『花椿』が毎号クオリティもセンスも抜群なのもうなずけます。

 

 

ここまでデザインを重要視する資生堂ですから、スタンプカード一つにしても手を抜くはずがありません。

このスタンプカードは、2016年の資生堂ギャラリーでの展示に行くとスタンプをもらうことができ、スタンプが3つたまると特性マグネットがもらえるというものです。

 

とりあえず、表紙のタイポグラフィーがカッコいいですね。このタイポに限らず、資生堂関連のロゴやタイポはモダンでありながらもどこかレトロさも兼ね備えているように感じます。

伝統の賜物とも言えますが、作り手の世代が変わっていく中でもそのデザインのアイデンティティが変わらず受け継がれていることが素晴らしく思います。

 

また、このビビットなピンク椿の花の色をイメージしたものでしょうか。ちなみにギャラリーがある東京銀座資生堂ビルの外装もピンク色をしています。

この色が端的に「かわいい」とか「きれい」とかいうのではなく、配色一つとっても伝統であり会社の個性である色を用いている辺り、しっかりした「それでなくてはならない理由」があって、さすがだとおもいます。

 

こういった伝統や個性を視覚化するのが私たちデザイナーなのだと考えると身が引き締まる思いがします。

 

銀座に行く際は是非、資生堂ギャラリーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

資生堂ギャラリー

http://www.shiseidogroup.jp/gallery/