知らないものはたくさんある、例えば雲、雨、光~マスターのままごと vol.23~

 

 

美しい空を眺めたとき、心が空っぽになります。

優しい雨が降った時、感傷に浸っています。

綺麗な虹を見つけたとき、童心にかえります。

 

 

身近で起きる偶然の自然の産物は、時折、四季折々に私たちを感動させてくれています。

 

そんな自然界の産物たち、雲、雨、光などに、名前があるのはご存知ですか?

 

雲でいえば、ひつじ雲、入道雲、飛行機雲などでしょうか。雨なら、狐の嫁入り、驟雨、豪雨、霧雨とか。光なら、虹、朝焼け、黄昏ですね。

色の日本語がたくさんあふれているように、天候に関する言葉もたくさんあふれております。

 

 

雲でいうと、羽根を思わせる「羽根雲」、乱気流によってできる雲「浪雲」(英語ではキャッツアイといいますね)、斑に群っている「斑雲」、空一面に広がる灰色の雲「朧雲」、天気が悪いときに現れる黒い雲「黒猪(くろっちょ)」、山頂付近にできるのは「笠雲」(イタリアのシシリー島では、「風の伯爵夫人」と呼ばれています)、幾重にも重なっている雲は「八雲」。

 

雨でいえば、青葉に降りかかる雨「翠雨」、春の長雨は菜の花の咲く時期なので「菜種梅雨」、激しく降る雨「篠突く雨」、勢いよく降った雨でできる水たまりを「潦(にわたずみ)」、秋の長雨のことは「秋霖」、空に雲がないのに細かい雨が降れば「天泣(てんきゅう)」、晩秋から初冬にかけての雨は「時雨」。

 

光、つまり太陽が生み出すその芸術でいうと、私たちがよく目にする「青空」、夕方のことを「夕映え」・「茜」・「薄明」、夜明けを「東雲」、太陽が作り出す虹の輪を「暈」、雲の縁が美しく五色に輝く「彩雲」、雲の切れ間から射し込む光を「天使の梯子」、夏の夜に現れる火影は「不知火」、良く晴れた日にみえる水たまりみたいな蜃気楼「逃げ水」、高緯度の地域で起こる「白夜」。

 

 

今さらっと挙げたものでもこれほどの数、季節によって変わる言葉があったり、時間によって変わる言葉あったりと、本当に日本語は多彩ですね。素敵なものに、素敵な名前をつけてあげたくなるのは、きっと今も昔も変わらないのでしょう。

 

 

言葉をたくさん知ると、気づかなかったものに気づくことができます。その感覚は、今日を素敵にしてくれるし、毎日に変化をもたらしてくれます。こんなこと言わなくても、毎日新しいものを探している人間にとっては、「そんなこと知っているよ!」と言いたくなることでしょうが、大切なことは何度でも繰り返し言われるものです。(だから言わせてください笑)

 

 

明日の天気はなんでしょうか。

私たちはニュースみたいに、「晴れ・くもり・雨」だけで天気を見ていません。

心で見ているのですから、大いに楽しんでいきましょう。

 

ただただ嫌な雨の日でも、美しい言葉は生まれているのです。

 

 

 

明日もまた、空を見ましょう。

 

 

 

 

 

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